後頭葉の損傷と障害
後頭葉の役割
後頭葉は視覚を司ります。
具体的障害
視覚を司る後頭葉が損傷した場合、視覚を通して認識できたことが認識できなくなる視覚失認が生じます。
視覚失認では、視力や視野は保たれている一方で、対象物を見ただけでは識別できず、その物に触れて初めて識別ができるといった症状があらわれます。
よく知っている人の顔を見てもその人が誰か識別できないといったことが例として挙げられます。
また、ある状況について、個々の細部について理解や認識ができるのに、全体の状況が把握できない同時失認という症状もあり、脳内の視覚を保存する領域、言語を司る領域、聴覚を保存する領域等々が事故受傷で損傷を受けたことを原因としています。