過失割合には注意が必要です!
重大な事故が起こった場合、被害者の方は救急車等で運ばれ、長い間治療を受けます。
意識が回復しない間は、事故状況についての被害者の言葉を聞くことができない状況にあります。
また、意識が回復したとしても、障害により、思い出せない、上手く喋ることができないといった事態となることも多くあります。
目撃者がいれば良いのですが、被害者と加害者のみが事故状況を知っているようなケースは多々あります。
このような状況下では、警察の捜査記録は、加害者の言い分のみで作成されることになります。
加害者は、自分の不利となるような証言はせず、過失割合について被害者に不当に不利な内容となっていることも多いです。
したがって、事故直後は、目撃者がいないのか、防犯カメラはなかったのか等に目を配り、目撃者の居所が分からなくなったり、記憶が風化したりしてしまわないうちに証言をとって記録に残しておくことが必要となってきます。
また、道路状況、交通規制やスリップ痕等の事故現場の状況、天候、衝突車両の破損状況なども早期に精査し、厳密な事故の実態の把握に努めることが必要です。